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養豚場で働く智広のもとに、赤ちゃんを連れた姉の直子が十七年振りに帰ってきた。
「なんで帰ってきたの?」突然の帰郷に訝る智広に「理由いんの?」と直子は素っ気ない。
ぽつりぽつりと記憶を辿るうちに、幼い頃に二人で埋めた「何か」を掘りに行こうと、昔と変わらぬ命令口調で智広を連れ歩く直子。
仕方なくついていく智広だったが、やがて故郷を歩くうちに、姉と一緒に過ごした日々が蘇る。思い出と共に二人が掘り起こしたものとは一体?

 
沖縄国際映画祭の地域発信映画の一作として、三重県いなべ市の市民とともに作り上げられた映画。
いなべ市のどこか懐かしい景観が見る人それぞれのふるさととリンクする、ほろ苦くもちょっと不思議な物語。
主演はハイキングウォーキングの松田洋昌と宝塚の男役として活躍した倉田あみ。
監督・脚本を『歓待』で第23回東京国際映画祭ある視点部門作品賞を受賞した深田晃司が務めている。
​地域映画の枠に止まらない卓越した完成度と物語性が高い評価を受け、氷見絆国際映画祭では、
「最優秀地域映画賞」「最優秀主演女優賞(倉田あみ)」「最優秀主演男優賞(松田洋昌)」の三冠を受賞した。
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